「私は2歳の稲です。名前はまだありません。2年前にこの田んぼで生まれ、寒さの中で鍛えられて、冬を越す能力を身に付けた稲です。今年もまたこれから元気にここで生長していきたいと思います。そして、活発に株分かれをして、秋には噴水のような穂を垂らしたいと思います。」
普通の苗より1か月以上も早く芽を出した2歳の稲を見ていると、そのような抱負を語っているような気がしてきます。
稲を指して1歳とか2歳とか呼ぶことは聞いたことがないでしょうが、大家族の不耕起冬期湛水の田んぼでは今年から稲の年齢に応じてそう呼ぶことにしました。それぞれに名前も付けようかなと考えています。
さて、どうやったら、そのような多年草化稲になるのでしょうか。様々な条件がありますが、強靭な苗を作ることが一つの重要な条件になります。私はそのような苗を殿様苗と呼んでいます。殿様苗は普通の苗とは別格の、驚くべき能力を備えた苗です。下の写真は普通の田んぼに植えた去年の殿様苗の実りの姿です。
10日の自然耕塾では、多年草化した種籾も使って種まき実習をし、苗作りについて学び合います。
関心おありの方はどうぞ自然耕塾にお越しください。
小川