多年草化した稲の驚くべき技

4才のサトジマン 巖は何と17本もある 

写真は今年多年草化した稲の中で最も穂が多い稲株です。刈るには余りに厳かすぎたので、祈りを捧げて、根っこごと掘り出させてもらいました。標本として活用するためです。

この稲は一株としては幅がとても広いのが特徴です。

この稲株は、おそらく今年の日本中の稲の中で最も穂の数が多い稲ではないかと思います。穂の数日本一の稲!  なにしろ、穂が178も付いているのですから。

実は、この稲株は地下茎を出して15センチくらい離れたところで新芽を出して、子株となり、親株、子株双方がそれぞれ90本ぐらいに分げつした結果、これほどまでに幅が広くなったのです。

「稲が地下茎を出すだって? そんな馬鹿な!」

と思われる方もきっと大勢いるに違いありません。

しかし、多年草化 = 野生化 でして、イネ科の仲間には竹や葦のように、地下茎を出してどんどん生息域を広げるものがいます。多年草化した稲にもそのような能力の備わったものが3割程度見受けられます。

ここではたった1本地下茎を出しただけで、このように巨大な株になりました。だとしたら、2本出したら、3本出したら、・・・と、空想、妄想が広がります。そして、ワクワクドキドキ感が止まらなくなるのです。

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