上の写真はサヤミドロが何百年ぶりか知りませんが、不耕起栽培にすることで発生した田んぼです。ここは冬の間も水を張っている(冬期湛水と言います。)ので、サヤミドロはもう2月ごろから発生し、田植えの頃はこのように一面を覆います。普通なら、農家は除草剤を撒いて藻を消してから田植えをします。大家族では、水を切って、その藻をかき分けながら、田植えをします。そして、そのあとで水を入れると、写真のような光景になります。普通の農家ならぞっとする光景ですが、大家族では歓迎すべき光景です。サヤミドロは厚く繁茂していて、光を通さないので、そこでは本当に驚くほど草が生えてきません。稲と藻との共生と言えるかもしれません。
参考までに、下の写真は藻が植えたばかりの稲の苗に覆いかぶさった様子です。そのままでは苗は枯れてしまいます。
大家族では水位をこまめに調整することでそうなるのを防いでいます。