近所の農家が畑にかけていた何本ものシートを取り除いたら、帯状に草がびっしり現れた。何の野菜が芽を出したのか、よくわからない。 「こりゃあ、失敗かな。」と思って、そこを通るたび眺めていた。 すると、今日草が枯れていて、緑の筋がはっきり見えるようになった。 なんと、ニンジンが播かれていたのだ。農家が昨日かおととい除草剤を撒いたのだ。
「農薬農家はこうやって草取りをするのか!」私は唖然とした。
人参だけ枯れないで、他のすべての草を完全に枯らす除草剤があるのだ。だけど、その農家のやり方を知って、またそんな除草剤があることを知って、私は恐ろしくなった。自分に都合のいい野菜だけ生き残れば、後の草は殺して何が悪いという傲慢さは、どこかの国の独裁者と何が違うのだろうか?
そして、除草剤に選別されて生き残った人参は、大丈夫なのだろうか?人参とて、その恐るべき農薬を間違いなく根から吸い取っているだろうに。でも、巷に出回っているにんじんはもしかすると、ほとんどそんな人参なのかもしれない。