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見た目では量や重さはわからないから、

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キャベツの大きさ=重さではないということはご存知ですか。きっと家庭の主婦なら良くご存じのことでしょう。そこで、大家族では重さに合わせて値段を決めています。細かくきめれば、一円単位でもできなくはないのですが、バーコードを張るのが大変なので、取りあえず、50円刻みです。それでも、一律の値段を付けるより、公正じゃないかと思って。

ところで、スーパーのキャベツはなんであんなに見事に同じ大きさなんでしょうか?そこが有機栽培と化学栽培の違いです。有機栽培では、必ず一つ一つの種の個性と能力の違いが現れるので、大きさはまちまちになります。しかし、化学肥料はキャベツの中に無理やり押し入るから、キャベツは個性の発揮しようがないのです。

 

 

万歩計

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私の簡単携帯、爺さん用には万歩計がついています。農家って、一日にどれくらい歩くと思いますか。今日は、体感的には平均的な日だったと思いますが、13,200歩ほどでした。稲刈りの時は時計と反対周りに田んぼの中を稲刈り機について行って、ぐるぐるぐるぐる回って、2万歩は簡単に超えてしまいます。道理で足腰が強くなるわけですね。

“奇跡の稲”で自然耕塾が俄然盛り上がる

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(苗にローラー掛け)       (これも2年目の稲です。)

昨日は自然耕塾の第3回目の研修日でした。5月のすがすがしい陽気の中で、先月塾生が播いた種がよく発芽して、順調に育っています。それを見て、皆さんとても喜んでいました。しかし、その苗を写真のようローラーで押さえつけて、少しいじめました。”奇跡の稲”にやったのと同じ仕打ちです。

そう、今年の自然耕塾では、とんでもない目標が一つ増えてしまいました。”奇跡の苗”に刺激されて出てきた目標です。その中身はまだ内緒です。まずは、目の前にある田植えを済ませ、しっかり育てて、ちゃんと稲刈りと脱穀ができるようにしないといけません。例年なら、自然耕塾はそれでめでたしめでたしとなるのですが、今年のもう一つの目標はそれから始まります。というのが、ヒントです。

さて、目の前の現実に戻ると、実習では、泥で陸地化してしまった田んぼを元の状態に戻す作業をやりました。150510_1207~01

不耕起の田んぼではこういうことがまま起こります。

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また、冬季湛水の田んぼは草が生えにくいのは事実ですが、ゼロということではありません。そういう環境にはそれにふさわしい、強者の雑草が侵入してきます。その草取りもやりました。そうして、田植えの準備が整いました。

講義では、稲がネズミ算式に分けつする仕組みについて説明しました。農家でも意外とその仕組みは知りません。みなさん、目から鱗だったようです。

稲の発芽

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ちょっと珍しい写真をお見せします。下は一番初めに出てくる稲の葉っぱです。ヒョロヒョロで、しかももやしのように白いです。(私の携帯カメラではあまりくっきり見えませんが・・・)これはなぜか1日かそこらで消えてしまいます。「これから本物の芽が出るぞー。」とお知らせ役です。そうして、次に出るのが本葉で、上のような姿をしています。
生命の始まりは、稲でも、か弱くて、ひ弱なのです。

畑におたまじゃくし

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野菜の研修会場となる畑は黒い土肌をできるだけ草やわらなどで覆うようにするなど、草地の生き物たちが棲みやすい環境作りに心掛けています。その結果、普通の畑ではまず見られないヒキガエルがたくさん生息していることは以前にご紹介しました。そのヒキガエル君たちが今年は何を勘違いしたか、畑に設置した小さな池で卵を産まないで、プラスチックの箱の中で卵を産んでしまいました。そこで孵ったオタマジャクシがたくさんそれとも知らずのんきに泳ぎ回っています。乾燥が続いたら、水が渇ききってしまう危険があるとも知らずに。しかたないので、行くたびに水を足しています。
それから、その畑ではトカゲの数もおそらく数百匹から千匹ぐらいはいるんじゃないかと思います。それほど当たり前に見かけます。正式名は日本オオトカゲ。

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青いのが雄で、茶色のが雌です。どちらも光沢があってとても美しい色艶をしています。このトカゲ君たちは人を見るとすぐ逃げますが、さっと捕まえて、ひとたび手の中で平安な心で優しく握ってあげると、その後はじっとして、全然逃げようとしなくなります。トカゲは人の心の波動に敏感な生き物です。私が心を切り替えると、はっと我に返って、逃げ出します。無邪気な小さい子なら、ちょっと握ってから胸につけると、そのままブローチになってしまいます。

奇跡の稲

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去年のうちに枯れたはずの稲がほとんどすべて復活して、緑の葉を広げて、成長を始めました。まさに奇跡です!不耕起・冬季湛水(冬場も水を張ること)の田んぼの稲のなせる驚異の技です。普通の稲は稲刈りの後で枯れてしまいます。しかし、ここの稲は冬の間中も死なずに生き続けて、2年目の生活を始めたのです。つまり、多年草化したということです。
寒さの中で鍛えられ、生物多様性のある田んぼで育った、極めて生命力の高い稲ならではの快挙です。
「稲さん、君たちはすごい!本当にすごい!」

稲が芽を出した

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今年の稲の苗作りは発芽が良く揃ったところ(左側の写真)とばらついたところ(右側の写真)と、両方あります。水苗代なので、毎年このような発芽のばらつきは避けられません。ほんの1度の水温の差や、気温の変化なとで、発芽時期は微妙に変化します。それでも、田植えまでには大体背丈がそろうので、この程度なら、許容範囲です。何しろ枚数が460枚もあるので、芽が出るとほっとします。

 

 

いのちいきいき栽培研修会 第2回

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すっかり春らしくなって、風光る日曜日は絶好の畑日和でもあります。畑の研修会2回目のテーマは、夏野菜の畝立てと種まき・定植の第1回目。鍬とレーキの使い方を学び、今回はきゅうりの定植とインゲン、枝豆、サトイモ、そして不耕起の畑でトウモロコシの種まきをしました。
「夏野菜の中で日本に連れてこられて一番迷惑している野菜は何だと思いますか?」と変な質問をして、答えられる人はあまりいません。
「トマトです。」と言うと、
「へーえ!?」
意外!でも、あまり信じてない表情。その理由は梅雨がとにかく大嫌いだからなんですが、詳しく説明すると、みなさん納得。そうして作ったのがかまぼこ型の超高畝で、こんなに大きいのは初めて。

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ちょっとオーバーに言い過ぎたかな?でも、トマトは足元が乾燥しやすくて、快適に感じることでしょう。
いのちいきいき栽培では、種をまいた後は、草で覆うなどして、できるだけ黒い土を見せないようにします。虫たちにとって、そこは砂漠。草をかけたら、オアシス。そういう生き物の視線で栽培するのが特徴です。

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大地を覆うのに抜群の働きをするのが、稲藁です。藁の上も下も間も、虫たちは自由に行き来できます。藁には発芽抑制物質が入っていて、草も抑えてくれます。程よい湿度、程よい温度の緩衝効果もある優れもの。だから、お米と野菜と両方作るのは理にかなっています。藁で黒土を覆ってやると、なぜか植えられたきゅうりの赤ちゃんもほっとしているように見えます。きっとおくるみに包まれた赤ちゃんと同じじゃないかと思います。

 

なごみ農園

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都市部の農地は貴重です。非常時の避難場所にもなります。
さて、この冬、相模原市の住宅地の真ん中にある5反の農地が使えることになりました。そこの農家が亡くなって、後継者がないので、お引き受けすることになったのです。自然耕塾の卒塾生と手分けしてその農地を維持することにしました。大家族は『「農」のある生活』を提案しています。そこで、私の方は
有機栽培 貸農園 なごみ農園
を開設することにしました。貸農園とはいえ、やはり、大家族は有機栽培を手放すわけにはいきません。場所は中央区宮干本町で、すぐ隣をきれいに整備された境川が流れ、畑はかなり広いので気持ちの良い環境にあります。

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一区画が30㎡と、普通の市民農園よりかなり広いです。また、市民農園と違って、ずっと継続して耕作できるので、ご自身の土作りができるのも魅力です。参加費は年間で30,000円。(消費税込)休憩所、トイレ、道具、水道付きです。立地条件からすると、かなり割安です。いのちいきいき栽培研修会の研修生のための実習畑という性格も併せ持つからです。
そこが土と親しみたい市民の憩いの場となればとてもうれしいです。相模原市や町田市に在住の友人やお知り合いで、貸農園を探しているいらっしゃる方をご存じなら、ぜひご紹介ください。
連絡先は小川の携帯(090-93418229)まで。