稲刈りという成果

稲刈り

自然耕塾10回目は待ちに待った稲刈りとはざかけ作業となりました。2月の田んぼの環境整備に始まって、種もみの選別や、育苗箱での種まきと苗代設置、そして6月の田植えと草取り、出穂、防鳥網の設置など、8か月に及ぶさまざまな作業とそのときどきの理論や技術の習得を重ねて、その成果を手にするのが稲刈りです。

5日は梅雨時を思わせる蒸し暑い日でしたが、稲穂が 稲刈りの適期であることを確認してから、鎌で刈りました。研修田は3枚あって、そのうち水口となる田んぼはあとの2枚とは全く異なって、冷たい水のせいで成長が遅れ、いもち病まで発病してしまいました。(下の写真)

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7月下旬 生育不良の稲       8月下旬 盛り返しつつある稲

ところが、水口を変更して、肥料も与えたところ、見事にいもち病を克服して、今ではすっかり立派な穂までつけています。苗の素質がよければ、すなわち、苗が本来健康であれば、そこまでのハンデでも乗り越えて、ほかの稲との差を取り戻せることがよくわかりました。ただし、成長が遅れた分、まだまだ初々しくて、稲刈りの段階にありません。10日ぐらい後で刈ることにしました。

何事も学びなので、育苗中に水が足りずに弱ってしまった苗もあえて植えてみましたが、最後は健康な苗と全く遜色がありませんでした。そうして、見てくれではわからない、すでに小さな苗のときに現れる苗の底力も実感することができました。

後の2枚を全部刈り終えてはざかけを完了した時はすでに2時半を回っていました。その時に撮った記念写真が上の写真です。その日は休みの人もいましたが、みなさん、8か月に及ぶ研鑽と苦労のせいでしょう、到達できた成果に満足げな表情をしていますね。

小川 誠

 

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