合資会社 大家族の津久井在来大豆にちなんだお話ししたいと思います。
1.大豆生産の背景
なぜ津久井在来大豆の生産を始めたかというと、大家族には市民が出資して経営を支え、(お金はないが生産技術はある)農家が本当に安全な食料を生産すると同時に、市民と力を合わせて将来起こりうる食料危機に備えるという、一番基本的な約束事があります。 大家族では、食料危機ないし穀物価格の暴騰はまず大豆から始まると考えています。なぜなら、大豆の国内自給率はわずか5%しかなく、風前の灯です。加えて、地球温暖化に伴う異常気象の激化や爆食中国の急激な需要増加などによって、大豆の生産も輸入環境も、急速に不確実化、不安定化しつつあるからです。
もう一つの理由は、和食の基本は米と味噌であると考えていて、有機栽培で生命力のある玄米と大豆、そして大豆を加工した天然醸造の味噌さえあれば、日本人は、ほかに食料が途絶えても、長期にわたって健康が維持できると考えているからです。これはマクロビオティックに近い考え方だと思います。
2.津久井在来大豆の特性
うれしいことに、相模原には津久井在来大豆という、味の濃さで定評のある、地元のお豆があります。そういう地元の在来種は栽培が容易で、しかも栄養価に富んでいます。また、味が濃いので、豆単体でも売りやすく、大豆製品にしても、おいしい物ができます。今日では、津久井在来大豆は神奈川県が推奨する神奈川ブランドに認定されています。今、全県で津久井在来大豆の振興が進められていて、県民の認知度が年々高くなっています。
3.大家族の生産方法
大家族では「和み農」で大豆の生産技術を一通り確立しています。普通にみられる化学農法の生産方法とはかなり違うかもしれません。後日またお話ししたいと思います。
続く