けなげなキャベツ君たち

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農作業をしていると、感動する場面に時々遭遇します。         年の瀬、大晦日の日に今年一番感動した場面の写真をご紹介したいと思います。 これです。                                     この見苦しく虫に食われたキャベツのいったいどこに感動したのかと、思われることでしょう。

これはまさに私の失敗作です。肥料の投入の仕方を間違えたために猛烈に虫の攻撃を受けてしまって、キャベツは見るも無残に葉っぱを食べつくされてしまい、骨皮筋衛門になってしまいました。 その数100個以上。                                        「 悪いことをしちゃったなあ。」                         と思うと同時に、                                  「 これじゃあ、なにも売り物にならないや」                  と農家の計算がすぐに働きました。 大損失です。

・・・・・と書きましたが、実は、上の写真はそう思ってから一か月くらいたった時の写真なのです。骨皮筋衛門の状態だったにもかかわらず、それはそれは必至で光合成をやってキャベツ君たちはそれでも見事に巻いてくれたのです。そういうことはほとんど期待していなかったことです。キャベツ君たちの頑張りは並大抵なものではなかったと思います。 敗者からの大復活! 8割ぐらいは復活しました。ですから、この写真はキャベツ君たちの栄光の勝利の写真なのです!                                       そう言われると、虫食いの筋と皮の部分がなんだか見事なレースの刺繍のように見えてきませんか? そう、あのレンブラントの絵の中にある貴婦人の襟の刺繍のように。

いやあ、そこまで私についてくるのはちょっと無理かもしれませんね。でも、キャベツ君に対して罪の意識のある私には、それくらい褒めておだててやりたい親心があるのです。
ちなみに、これらのキャベツはお店でちゃんと貰い手がみつかりました。 めでたしめでたし。
小川

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