命を相手にするときは臨機応変に

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写真は不耕起栽培のオクラです。とても元気に生育中で、もう収穫も始まっています。

不耕起

= 耕さない

= 無農薬とは限らず、農薬を使う人もいるでしょう。

都会の人たちが憧れるのは、例えば畑なら

不耕起+無農薬+無肥料

= 自然農法(福岡正信氏が元祖)

= 草地の自然の中での栽培

= 黒い土が見えない

= 生物多様性のある畑環境

= 自然力だけで作物を育てる

= 生命力のある作物の栽培

となります。

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しかし、

自然農法 = 持続可能な農法??

と少し疑問が残ります。

自然は常に変化し続けるので、必ずしも人間の都合の良いように変化してくれるとは限らないからです。

例えば、写真のオクラ。もうその畑ではもう10年も不耕起+無農薬で栽培していますが、この在来種のオクラは、果肉がすぐ固くなってしまって、食べられませんでした。しかし、有機肥料を与えたら、柔らかくなって食べられるようになりました。

私は

農業、あるいは栽培 = 命を繋ぐ行為

と考えているので、自然農法にこだわるよりも臨機応変であることを大切にしています。普通は有機肥料を与えますし、不要と思われれば、肥料を与えません。

命を守り、命を繋ぎ、命とかかわる仕事に就く人は、医学であれ、福祉であれ、教育であれ、農業であれ、林業であれ、知識と経験はもちろん大切ですが、同じように大切なのは、相手に応じて、対象に合わせて、臨機応変であることではないでしょうか。

それは時に理論や知識や常識や規則や決まりに反する行動となることもあると思います。また、臨機応変に行動が取れるようにするためには、常に頭を柔軟に、生命感覚を全開にしておくことが大切ですね。

小川

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