自然耕塾、始まる

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不耕起・冬期湛水で生物多様性を育くむ米作りについて学ぶ自然耕塾が始まりました。今年で6年目になります。今年はすでにご案内の通り、稲の多年草化現象が起こっているので、そのメカニズムを解明して、多年草化の技術化の可能性を追究するという、ひょっとすると日本で初めての挑戦をします。

そこの田んぼにはすでに耕さない田んぼにしか出現しないサヤミドロと言う、珍しい藻が出始めています。そして、つい最近確認された、イチョウウキゴケという絶滅危惧種II類の浮草も少しずつ増えてきました。

そして、5枚ある田んぼから無作為で稲の株のサンプルを掘って取り出して調べてみたところ、全ての稲株がまだ生きていることが確認されました。

4殿様苗の田んぼの稲の株

参加者の皆さんは初めて目にする、冬越しの稲の株を不思議そうに見入っていました。
季節はもうすでに春めいてきているので、おそらくそれらの稲は多年草化するのではないかと思われます。とすると、今年の田んぼは多年草化した稲だらけになるかもしれません。
それで、私は
「みなさん、これでは今年は田植えができなくなってしまいますねえ!」と言ったら、  大笑いしていました。
いやあ、本当にどうなることやら。田んぼから目が離せなくなりそうです。

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講座では多年草化を可能とした岩沢信夫先生の「寒さの中で鍛える苗作り」について次回以降詳しく学びます。
関心おありの方は、まだ遅くありませんので、ぜひ次回からご参加ください。全11回で、 11月まで月1~2回のペースで行います。
詳しくは「自然耕塾」をご覧ください。

 

小川

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