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自然耕塾、始まる

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不耕起・冬期湛水で生物多様性を育くむ米作りについて学ぶ自然耕塾が始まりました。今年で6年目になります。今年はすでにご案内の通り、稲の多年草化現象が起こっているので、そのメカニズムを解明して、多年草化の技術化の可能性を追究するという、ひょっとすると日本で初めての挑戦をします。

そこの田んぼにはすでに耕さない田んぼにしか出現しないサヤミドロと言う、珍しい藻が出始めています。そして、つい最近確認された、イチョウウキゴケという絶滅危惧種II類の浮草も少しずつ増えてきました。

そして、5枚ある田んぼから無作為で稲の株のサンプルを掘って取り出して調べてみたところ、全ての稲株がまだ生きていることが確認されました。

4殿様苗の田んぼの稲の株

参加者の皆さんは初めて目にする、冬越しの稲の株を不思議そうに見入っていました。
季節はもうすでに春めいてきているので、おそらくそれらの稲は多年草化するのではないかと思われます。とすると、今年の田んぼは多年草化した稲だらけになるかもしれません。
それで、私は
「みなさん、これでは今年は田植えができなくなってしまいますねえ!」と言ったら、  大笑いしていました。
いやあ、本当にどうなることやら。田んぼから目が離せなくなりそうです。

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講座では多年草化を可能とした岩沢信夫先生の「寒さの中で鍛える苗作り」について次回以降詳しく学びます。
関心おありの方は、まだ遅くありませんので、ぜひ次回からご参加ください。全11回で、 11月まで月1~2回のペースで行います。
詳しくは「自然耕塾」をご覧ください。

 

小川

固定種のキャベツ

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以前、株元に藁を敷いたキャベツが「ぬくい、ぬくい」と言ってるようだとのお話をさせていただきました。そのキャベツがいよいよ収穫期に入りました。形もいいし、シャキシャキなのができました。味も申し分ありません。

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ただ、ご覧の通りで、大きいの小さいのと、大きさがまちまちです。それがまさに固定種の特徴であって、生物多様性と言う観点から言えば、当たり前のことだし、いいことに違いありません。全部が同じ形で同じ大きさのF1と大きく異なるところです。
「本当に安全なら、必ず価値がある。付けられる値段がある。」と考えています。それで、このような大きさのバラバラなキャベツ売るときは、重さに応じて異なった値段を付けています。
この売り方の利点は、お客さんにとって公平なことです。それから、お客さんは必要に応じてちょうどいい大きさを選べることです
おかげさまで、お店に持っていくキャベツはいつもとてもよく売れています。ありがたいことです。

小川

 

 

準絶滅危惧種のイチョウ     ウキゴケが復活

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不耕起冬期湛水の田んぼに突然出現した新しい浮きゴケ。
写真を撮って調べたら、イチョウウキゴケというのがその名前で、準絶滅危惧種(NT)だということがわかりました。
これはまた貴重な植物が復活したものです!
ばんざ~い!ばんざ~い!

でも、どうして田んぼ再生して7年目もたってから出現するのでしょうか?
自然って、本当に不思議です。不耕起冬期湛水の田んぼは神秘に満ちています。
稲は多年草化するし、絶滅危惧種IB類のほとけどじょうは
大繁殖するし、本当にわくわくどきどきします。
私の恩師、岩沢信夫先生から伝わったのは、実にこのわくわくドキドキ感でした。

小川

『命の種を抱きしめて』

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バンダナ・シバさんの主張の一つである「種の自由」という考え方は日本人にはまだ馴染みが少ないです。今日はちょっとこのことをご紹介したいと思います。

バンダナ・シバさんは今のままでいったら、いつしか私たちが使える種は世界中どこに行っても全てグローバル企業の遺伝子組み換え種になってしまうと考えています。「種」は、かつてガンジーが1世紀前に「塩」を求めてイギリス政府の独占に対して非暴力・不服従運動を起こしたように、塩と同じくらい重要な物だと考えています。身の回りの自然にある「種」を当たり前に使って作物を育てることができなくなって、遺伝子組み換えの高い種を強制的に買わねばならない事態に陥った時、それが私たちの持続可能な生活や伝統に根差した文化などを破壊して、貧富の格差をさらに拡大し、なおかつ生物多様性や自然環境を破壊し、同時に汚染していく、恐るべき大量破壊兵器、大量殺りく武器にまでなりうると考えていらっしゃるのです。

ちなみに、インドではすでに綿の85%が遺伝子組み換え種子だそうです。その種の値段は在来種の80倍もするそうです。それを買うしかない立場に追い込まれた貧しい農民が(たぶん借金を返せなくなって土地を取り上げられて)もう27万にも自殺に追い込まれているそうです。

そういう事態を目の当たりにして、バンダナ・シバさんは、私たちが身の回りにある自然が生み出した種を当たり前に使って、当たり前に蒔いて、当たり前に作物を育てる権利を保障することを「種の自由」と呼んでいて、それを守る活動を世界的に呼びかけているわけです。

今、すでにアメリカでは遺伝子組み換えのトウモロコシが95%市場を席巻しています。だから、在来種のトウモロコシはもはや絶滅するしかないような事態に追い込まれています。それは、在来種を育てる有機栽培農家の収入の糧を奪っています。大豆は80%が遺伝子組み換えです。遺伝子組み換え種子はそうして着々と有機栽培農家を死へ追い詰めつつあります。恐ろしいことに、アメリカでは遺伝子組み換え種子に知的所有権が与えられているので、法律は有機栽培農家を守ってはくれません。そんな反自然な法律が仁王様のごとく自然と調和した農業を営む有機農家ににらみを利かしているのです。TPP加入したことで、同様の事態がほぼ確実にこの日本でも起こることになるでしょう。

小さくて、取るに足りないたかが種ごときの話です。ところが、ひとたびグローバル企業の手にかかると、そこまでの殺人兵器、破壊兵器と化してしまうほど恐るべき悪魔的な側面を有しているのです。

ぜひ「種の自由」について関心を持っていただきたいと思います。

小川

雪の日は農作業より「農勉強」

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雪の日でもなければ見られないと思って、今日は午前中みっちりとバンダナ・シバさんのDVD『いのちの種を抱きしめて』を見て学び合いました。スタッフ二人に加えて、出張手伝いに来ている長男と4人。

バンダナ・シバさんは世界的に有名な環境活動家で、有機農業や種子の保存を提唱し、森林や水、遺伝子組み換え技術などに関する環境問題や社会問題の研究と実践活動に携わっています。ご存知の方もきっと大勢いらっしゃることでしょう。

このDVDでは辻信一氏一行がバンダナ・シバさんが生まれ故郷に設立した「種の学校」を訪れて、学校の様子などを紹介しながら、マハトマ・ガンジーの活動との関係について、環境活動家になった経緯について、遺伝子組み換えについて、グローバリゼーションについてなど、バンダナ・シバさんに語ってもらっています。

非常に中身の濃い内容で、よくまとめられていますが、一回さっと見ただけではとても十分には理解しきれません。それで、一回最後まで見た後で、章ごとに区切って、私にできる解説や、みんなで意見交換をしながら、もう一度細かくシバさんの発言を咀嚼していきました。それで、半日はあっという間にたってしまいました。

俗っぽく言うと、バンダナ・シバさんは“母なる地球”を守る、とても力強い正義の味方です。地球環境を守るために、身を賭して戦っている、本当に勇敢で、聡明で、非常に明晰な頭脳を持った女性戦士ですね。こういう方がいてくれることを本当にうれしく思います。

ガンジーから引き継いだ、鋭い西洋文明批判精神を存分に発揮して、サティヤグラハという「非暴力・不服従」の精神で、果敢にグローバリズムに立ち向かっています。そして、その思想と行動の根底には確固とした生命観と人間観があります。地球時代の幸福論を提示できる思想家でもあります。だから、実に魅力的な指導者です。

福岡正信とガンジーを繋ぐ糸

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現代農業は機械無しには全く成り立ちません。現代社会もあらゆる産業において機械無しには全く成り立ちません。このことに異議を唱える人は一人もいないでしょう。

ところが、「人間の真の幸せな生活とはどういう生活なのか」という問いを真剣に考え抜いたときに、機械は無くていいと断言した人が、農業に深くかかわった有名な人物の中で少なくとも二人います。それは、福岡正信とマハトマ・ガンジーです。機械は人間を幸福にしないと結論付けたのです。

インド独立の父、マハトマ・ガンジーのことは皆さんもよくご存じでしょう。しかし、ガンジーがその独立運動の思想的背景に現代物質文明に対する根本的な疑問を抱いていたことは日本ではあまり知られていないかもしれません。ガンジーは、特に機械化文明が作り出す極端な貧富の格差の問題にすでに1世紀も前に気付き、現代物質文明の根本的な欠陥に気付いて、その独立運動では、機械を排除してインドの伝統的な生活の復活を掲げたのでした。だから、彼の写真にはよく糸車で綿を紡ぐ写真が使われているのです。

福岡正信さんも早20代でガンジーと同様な認識を持つにいたって、機械を使わないで機械以上のことを可能とする農法に取り組んだ人です。そして、ついに自然農法を確立しました。彼のすごいところは、不耕起、無農薬、無除草、無施肥によって稲作で機械化した化学農法よりも高収量を実現して見せたところにあります。

私も様々な農業機械を使って作物を栽培していますが、今でも「自然と調和した農業に果たして機械は必要か」という根本的な問いを持っています。もちろんそう簡単に答えは出ません。

現代物質文明は超高度化した機械文明です。そこに潜む今根本的な問題とはいったいどういう問題でしょうか。

『ガンジー 自立の思想』(地湧社)著した 田畑 健さんがその本の解説でそこのところを見事に解き明かしています。

「機械は人間を幸福にするか」という哲学的な問いをお持ちの方には大変お勧めの論文です。もちろん、本論のほうもガンジーの思想についてお知りになりたい方にはとても役に立つ本です。

余談ですが、ガンジーの思想は遺伝子組み換え種子やその作物の問題を考えるときにも参考となる点が多々あります。

小川 誠

「地球憲章」

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合資会社大家族のキャッチフレーズを今年から「循環と共生の生態系農業を!」としました。そして、守るべき指針をどうしようかと考えあぐねていたら、「地球権」という言葉が頭に浮かびました。さらに考え続けていたら、「地球憲章」という言葉が頭に浮かびました。そういうのって、なんとなくもうありそうだなあと思い、試しに、インターネットで検索したら、一発でずばりそのものがでてきました。やっぱりちゃんとあるんです。「地球憲章」。

これは、21世紀の持続可能な未来に向けての価値と原則が分かりやすく書かれた、人類共通の指針です。みなさんはご存じでしたか?

合資会社 大家族 も私個人も今後この「地球憲章」を真摯に受け止めて、一つ一つの考えや行動を可能な限りそれに合致し,沿ったものにしていきたいと思います。

以下にその目次のみ掲載します。

詳しくは、地球憲章のHPをご覧ください。

http://earthcharter.jp/about/download/

小川 誠

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「地球憲章」目次

 

 

 

何が種を成長させるのか

有機農業映画祭

 

武蔵大学で開催された国際有機農業映画祭に行ってきました。そこで上映された最初の映画の題は「What makes the seed grow?」,日本語の題は「種をつなぐ人々」。アメリカで巨大種子会社を相手に在来種を守ろうとしている人々の戦いを描いたドキュメンタリーです。

在来種に押し寄せる危機をひしひしと感じさせる映画でした。そのことはまたほかの時に触れたいと思います。今日は、その映画の題となった問い、What makes the seed grow? (何が種を成長させるのか)について考えてみたいと思います。

 

映画では、お母さんと一緒に種をまいた女の子がおかあさんにそんな質問をしました。すると、長く有機農業を生業としてきたお母さんは言葉に詰まってしまいます。同じ問いを有機農業にかかわる多くの大人に発すると、やはり多くの大人は答えに窮してしまいます。

中には、やっと答えをひねくりだした人もいます。

「それは哲学的な問題だ。」

「それは一種の魔法だね。」

「種が種を育てるのよ。」

などと、ほとんど答えになっていません。

みなさんなら、その小さな女の子の問いにどう答えますか。

 

すると、世界的な環境活動家で、在来種の保護の第一人者でもある、インドのバンダナ・シバさんがこう答えます。

Life makes the seed grow. ( 命が種を成長させる。)

私もそう思います。

 

それでは、バンダナ・シバさんの答えをヒントに、私なりに女の子の質問に答えたいと思います。

バンダナ・シバさんが言う「命」のことですが、生命は本来宇宙的な現象ですが、わかりやすくするために、私は「地球生命体」というふうに絞り込みたいと思います。それは物質的な地球に対して、目に見えないもう一つの地球、すなわち、地球のすべての生命の源である、生命としての地球ことです。ですから、平たく言うと、

地球生命体が種を育てる

というのが私の答えです。

それをもう少し詳しく説明します。

 

まず、種は命そのもののように見えますが、基本的な性格を言えば、「生命の設計図」であって、それを作動させる最小限の機械が備わったものです。言い換えると、その種の一生に関するDNAを貯蔵し、それが作動する回路と最小限の動力部分を備えたものです。

例えば、テレビを動かすには、電気がいります。電気があって初めて、テレビはテレビの機能を果たします。それと同じように、種を機能させるには、水と温度が必要です。だから、種そのものは、動くもの=命ではありません。

種は基本的には生命の設計図だから、500年、1000年、地下に埋もれていても、条件が整えば、芽を出すことができるのです。種が命だったら、そんなに長生きはできないと思います。

 

しかし、例えば、私たちが主食とする稲の種=玄米は、その「命の設計図」に栄養分がたっぷり組み込まれています。それを、水につけると発芽します。だから、玄米は一つの命だと言っても日常生活においては問題はなく、また間違ってはいません。

 

しかし、正確に言うと、その玄米あるいは、殻のついた籾は、適度な温度と水がないと、永遠に発芽できません。つまり、生きた命とはならないのです。そこのところが非常に重要な点です。その時、玄米に何が起きているのでしょうか?

私は、水の精霊、そして温度は火の働きですから、火の精霊、その両者が種の中で出会うとき、地球生命体が種の中に命を導き入れることができるようになるのではないかと考えています。それは大変神秘的で、聖なる瞬間だと思います。

ちょうど、天地創造の神が土から人を作り、そこに生命の息を吹きかけることで、アダムが生命を得て、人間となったたように、一粒の種は、水の精霊と、火の精霊と、地球を包み込む、地球生の命が同時に種の中で出会うことができたときに、「生命の設計図」が作動して、一つの生きた命になるのです。

種をずっと見つめてきて、私は今そのような理解をしています。これはいわば小川仮説ですね。

 

ただ、このようなことをあの女の子に説明しても、わかってもらえないでしょうね。

だから、バンダナ・シバさんの答え、「命が種を育てるのよ。」を少しだけ言い換えて、「地球の命が種を育てるのよ。」と言えばいいのだと思います。

 

なお、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、など、茎で増える作物があります。これらも種ですが、生きた細胞がそのまま増殖するので、クローンです。それは、また異なった成長の仕方をします。上で検討した種は、花を咲かせて受粉してできる種のことです。

 

 

 

有機肥料の力

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一寸長くなりますが、「農」に関心ある方は、よろしければお付き合いください。

なぜ作物を栽培するのか。それは、自分や家族の命を養い、その命を繋ぐためです。人類はそのために自然に手を加えて、田んぼや畑を作ってきたわけです。だから、種を播いたら、どんなことがあっても、なにがしかの成果を出して、つまりなにがしかの収穫を得て、自分や家族の命を養えるようにならないといけないと思います。

ここに「農」の営みの原点があり、栽培の最大の目的があり、栽培者の最低限の責務があると考えています。

巷で耳にする様々な農法や栽培技術は、その原点と目的と責務を実現するための参考であり、方便です。

ところが、往々にして、そのような農法や栽培技術の正しさを実証するために作物を栽培すると言う本末転倒が起こりがちです。知識優先の関わり方をする人が少なくありません。

しかし、そのような知識や技術を通してしか作物を見なくなると、今目の前にある作物がどのような状況になって、何を欲しているのか、わからなくなってしまうことがあります。作物を育てるということは、本来、自分の命と作物の命の交流や響き合いの中で、自分の収穫の願いを叶えてもらうために、作物に今何をしてやればいいのかを問いつづける営みです。 そこには本来農法も農業技術も知識も不要なのです。それよりもずっと大切なのは、作物を労わる気持ちや作物との対話、そしてその作物の命の働きを感じ取る感性を磨くことです。

最近、気になっているのは、どうも広義の自然農法や自然優先の農業技術の中に肥料を与えないこと,つまり、無施肥が理想のように言われていて、それを実行したいと思っている人が増えているらしいということです。消費者もそういう野菜のほうがいいんだという漠然とした印象を持っている人が増えているようです。

しかし、肥料を与えるか、与えないかという選択は、上で述べた「作物を労わる気持ちや作物との対話、その作物の命を働きを感じ取る感性」が決めるべきものです。栽培の初めから無施肥にすると決めてしまうと、その土地の状況によって、とんでもない結果、つまり、極端な生育不良になったり、病虫害に犯されたりして、無収獲という結果を招くことにもなりかねません。

土地の健康度や肥沃度も知らないで、無施肥でやるんだと、ずっとこだわっていると、何年やってもまともな収穫が得られないという、失敗続きになることも起こり得ます。すると、栽培の最大の目的であった「自分や家族の命を養うこと」ができなってしまうことになります。

ですから、私は、栽培者は「種を播いたら、なんとしても収穫を得るんだ。」という、収獲への執念を持たないといけないと思います。そのためにどんなにひどい土地であっても、悪い環境であっても、作物と良く対話して、作物の望みを叶えられるように、肥料を上手に投入するなど、様々な知恵を働かせ、工夫を加えることが栽培者の第一の務めになるのだと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、上のなすの写真を見てください。この写真は12月1日に撮影したものです。まだ、こんなに稔っています。普通なら、10月中旬でなすの収穫は終わります。今年は7月、8月の異常気象でなすも相当痛めつけられたので、収獲終了がもっと早くなっても不思議ではありません。

しかし、私は異常気象の間にも例年通りナスの様子を見ながら追肥をやり続け、活力剤を時々散布しつづけたところ、9月下旬からなすはだんだん元気を取り戻し、10月になってもどんどん新しい葉を茂らせました。

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気が付けば11月になってもとても元気で、つやつやした実を成らせ続けました。

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そして、例年より暖かい11月だったことも味方して、気が付けば今年のナスは霜でやられるぎりぎりの11月末まで成り続けたのです。これは私の畑では最長記録です。

これを可能としたのが有機肥料です。有機肥料はこんな力があるのです。

今後、異常気象が常態化して激しさを増していきます。また中国から汚染物質が大量に飛来して、大地をどんどん酸性化しています。そのような現実を踏まえると、その土地が持っている”自然力“だけではどうにも太刀打ちできない事態が増えていくに違いありません。そういうときに、その弱点を補ってくれる最大のものが肥料です。その力を上手に活用することで栽培できる作物の種類は格段に増えるし、栽培期間も伸ばすことが可能となります。

私は無肥料栽培も有肥料栽培も両方行っていますが、どちらで栽培するにせよ、肥料の力について正しく知っておくことが必要不可欠だと思います。それを上手に使いこなせるようになるのが、「和み農」の第6番目にある「技能を磨く」ことに通じます。

ついでに、12月1日時点の不耕起栽培のトマトの様子もご紹介します。無施肥だったら、9月以降全く実を付けなかっただろうと思います。

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小川

 

 

円熟米は文句なしにおいしい!

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この3か月の間に円熟米を発芽玄米にして100人以上の人に試食してもらいましたが、ほぼ全員がそのおいしさに少なからず驚かれていました。発芽玄米は玄米と違って柔らかくて食べやすいのですが、なぜか円熟米の甘さや旨味がとても良く引き出されます。発芽して新しい命になるからでしょうか、とても新鮮で、古さなどさらさら感じさせず、何とも言えないおいしさを味わうことができるようになります。円熟米の発芽玄米を食べると、もう新米の発芽玄米では全然物足りない感じがするほどです。味に敏感な主婦は「今までに味わったことのない味がする」とおっしゃっていました。

でも、別に発芽玄米にしなくても、玄米でも精米しても、円熟米の甘み、旨みは際立っています。

この、時間という宇宙的な働きが作り出した、地球の自然が味付けした、本来のお米のおいしさをぜひみなさんにも味わっていただきたいと思います。

強調したいのは、1年たった本来のお米は全く古米とは別物だということです。昔ながらに ①有機栽培で、②天日干しで、③籾貯蔵 をすれば、お米は時間とともにゆっくり熟成して行って、一年たつと、甘みも増して、円熟した味のお米になります。すなわち、円熟米になるのです。ところが、現代のお米は一年も経たないうちに味が落ちて、古米となってしまいます。それは、現代の大規模機械化農業と食品流通業界が作り出した、コンバインによる収穫方法と大規模精米プラントによる保管・流通システムのせいです。

さて、そこで、みなさんが円熟米をお試ししやすくするために、玄米2㎏入りを用意しました。価格は以下の通りです。

いのちいきいき米 円熟米 玄米 2㎏ 1,490円 (白米 1,635円)

送料 全国一律 360円

合計 玄米1,850円 (白米 1,995円)

 

ご注文は、メッセージか、以下メールでお願いします。

daichitotomoni@gmail.com

発送は受注確定後、4,5日以内に行います。

お支払いは、商品受け取り後2週間以内に銀行振り込みでお願いします。

ご購入後1か月以内なら、食べてみておいしくなかったら、返品(代金 大家族負担)、払い戻しに応じます。

おいしいと確信されたら、ぜひ今年のお歳暮にもご検討、ご利用ください。

目先の変わった贈り物として、きっと喜んでいただけるものと確信いたします。

また、これを機に発芽玄米炊飯器をご購入されれば、ご家族の健康維持に抜群の効果を発揮することと思います。

小川